上海海欣集団股份有限公司は主にフェイクファー製品の生産を中心に、医薬産業や金融分野の開拓も手がけ、A・B株式市場に上場する企業です。当社の前身である中外合資上海海欣有限公司は1986年に設立され、1993年に株式会社に改組しました。同年12月と翌年4月には、B株とA株が相次いで上海証券取引所に上場されました。現在、上海180指数銘柄に選ばれています。

現在、当社の株式発行数は現在約6億株、このうちB株が約2億株、A株が約1億8000万株を占めます。総資産額は約33億元で、純資産は約18億元になります。
当社は日本から原料を輸入し、フェイクファー生地の研究開発やポリエステルとアクリルの紡績加工、ぬいぐるみ、化学繊維毛布、衣料など、関連繊維製品の生産に従事し、現在では更に、化学原料薬物の加工製造、バイオ製品、保健品、漢方原料薬および各種製剤などのほか、国家産業政策に該当する投資業務と資産経営管理にも従事しています。

2002年には世界的規模で戦略的経営資源の配置を加速し、70年の歴史を持つGLENOIT社のテキスタイル部門を買収、永久使用が可能な46の商標を獲得して、北米市場に参入しました。これにより、当社はアジアのフェイクファー生産企業から、一躍世界の業界最大手の仲間入りを果たし、全世界のアパレル市場の60%を占める北米とカナダでも存在感をアピールしています。この買収により、当社の主要製品の1つである衣料用フェイクファーの年間生産能力は4000万mに拡大しました。現在、衣料用フェイクファーを主とする分野では、中国国内の消費市場を牽引する中核企業となり、また多元的配置を行うことで、世界を視野に入れた市場マーケティングを実施する大型多国籍企業となりました。さらに、より経済規模の大きいアパレル生産企業を早急に創設し、テキスタイル材料からアパレル製品までの販売を行うブランド製品生産拠点を形成します。

医薬分野では、当社は約2億元を投じ、海欣バイオ技術と西安華昊精英薬業のバイオ医薬研究開発会社2社と、西安海欣製薬、蘇中海欣製薬、贛南海欣薬業の医薬品生産会社3社を設立しました。また、江蘇省蘇中製薬有限公司、上海延安万象薬業股份有限公に株式参加し、上海バイオ技術(生物技術)工業園医薬銷售有限公司を持ち株会社としています。これにより、当社は研究開発、生産、販売の三位一体となる医薬産業を形成しました。医薬産業は当社にとって重要な高収益部門の1つとなっています。

金融投資分野では、長江証券公司に対し2億3000万元を投資しました。これは増資後の登録資本額20億元の10%を占めます。当社が長江証券、武鋼股份と共同で発起した長信基金管理有限公司はすでに2003年5月に設立済みで、登録資本金は9000万元、このうち当社の出資率は34.33%を占めます。