「天坑」とはカルスト地形の一つである。広西チワン族自治区の楽業県の天坑群は世界で最も大規模な天坑群といわれる。天坑(地元の人は「大石囲」とよぶ)は、全部で100箇所もある。最大の天坑は深さ約300数メートル、坑の入り口の広さは約6万平方メートルである。楽業県天坑群の形成は300~400万年前のヒマラヤの地表運動にさかのぼる

花山壁画は南寧の寧明県にある。川の対岸に立っている260メートルの壁に赤い色で壁画が描かれている。壁画の題材は人物である。東漢以前の人が描いたものといわれている。すでに二千年以上の歴史を持っている。壁画の作者は何を伝えたかったのか、それはいまだに解明されていない。昔の人がどのようにこの高さ260メートルの壁に壁画を描いたのかも一つの謎である。

大新県から約53キロ離れたところに、中国でも有数の観光地、明仕田園がある。「小桂林」と呼ばれるこの地方には、両岸に青竹が密生する明仕河が大きなカーブを描いて流れ、なだらかな平野には峰々が林立する。中でも必見なのは明仕橋一帯に広がる棚田だろう。のどかな農村と丸木橋、柔らかな風にゆれる稲穂、農夫が田を耕すかたわらでは牧童が水と戯れる。おとぎ話に出てくるような南国の農村風景がここでは毎日見られる。

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