次世代蓄光顔料。発光色や粒径によるタイプがさまざまございます。全て耐水性、耐溶剤性に優れ、耐候性も高いので屋外使用も可能です。

1. はじめに

蛍光顔料、蓄光顔料は、いずれも昼光（太陽光）や蛍光灯などの人工光の下で発光現象を示し、広告・宣伝・安全・防災などさまざまな分野に使用されている。1997年頃から従来以上の長寿命の発光物質が開発されるようになり、その発光の意匠性を最大限に利用した様々なインテリア、グッズが販売されるようになって来た。

2001年9月に、自動車や建築外装といった高耐候性が要求される屋外商品にも適用になりました。

2、最近の新しい蓄光顔料

不純物として数種類の稀土類元素を含むものである。高純度のアルミナを主原料とし、これに炭酸ストロンチウムと付活剤の稀土類元素とをよく混合し、ルツボに詰めて、還元性雰囲気の電気炉の中で1300℃の温度で3時間以上焼成し、
冷却後、焼結体を通常20~100μになるように粉砕して顔料としたものである。

3、蓄光濃度と発光強度

また、発光強度は蓄光の顔料濃度にも依存する。顔料濃度が高く、膜厚が厚い程発光強度は高く持続するが、ある濃度以上顔料濃度が高くなると紫外線の透過ができないので飽和顔料濃度がある。

4、発光原理

蓄光顔料の発光原理について簡単に述べる。光の照射などによって、外部からエネルギーを半導体（蓄光顔料は一種の半導体と考えられる）に注入すると、自由電子と正孔の対、すなわちキャリアが増加する。キャリアが各種の過程を経た後、再結合して平衡に落ち着こうとする。対のキャリアがエネルギーを放出して再結合するとき、ケイ光やリン光を発する。このエネルギーを熱エネルギーとして結晶格子に与えて発光しない場合もある。キャリアの寿命が、光伝導やケイ光、リン光の区別に関係してくるのである。