商務部(省)電子商取引(EC)・情報化司(局)の責任者は29日、今年第1-3四半期(1-9月)の中国のECの発展状況について、「第1-3四半期には、中国のECが引き続き健全な発展を遂げ、消費の安定成長を積極的に促進し、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、新技術の研究開発・応用を加速させ、国際経済貿易協力を深化させた」と述べた。人民日報が伝えた。
EC消費の新たな原動力の形成が加速した。国家統計局のデータを見ると、1-9月には全国のネット小売額が前年同期比8.6%増の10兆9000億元(1元は約21.5円)に達した。そのうち実物商品のネット小売額は同7.9%増の9兆1000億元だった。デジタル消費の高度化行動が実施されて成果を上げ、オンラインサービス消費が急増し、買い換えが新たな成長源になった。ビジネスビッグデータのモニタリングによると、人工知能(AI)学習機は同127.9%増、スマートフォンは同15.4%増だった。オンライン旅行サービスやオンライン飲食サービスなどがオンラインサービス消費を19.2%押し上げた。9月は家電の消費が好調で、レンジフードは同157.6%、自作パソコンは91.8%、エアコンは同17.9%、それぞれ増加した。
産業EC(企業間のEC)のポテンシャルが発揮されつつある。ビジネスビッグデータのモニタリングでは、1-9月の農村オンライン小売額は同8.3%増、農産物のオンライン小売額は同18.3%増となった。産業EC取引額は同1.6%増加し、そのうち6割以上の100億元クラスのプラットフォームが前年比成長を遂げた。
シルクロードECが国際協力の新たな手本となった。税関総署の速報値による計算では、1-9月の越境ECの輸出入額は同11.5%増となり、貿易の新たな原動力の発揮が加速した。第3回グローバルデジタル貿易博覧会では「デジタル貿易アフリカデー」が初めて設けられ、「シルクロードECデー」がより高度化した。生鮮食品ECプラットフォームはパートナー国に協力拠点を建設し、現地の産業のデジタル化発展にエンパワーメントしている。